「ペプチドってどんな美容成分?」
「ペプチド配合化粧品にはどんな特徴がある?」
「コラーゲンやシワにいいって聞いたけれど本当?」
美容液やクリームを探していると、「ペプチド配合」「マルチペプチド」などと書かれた化粧品を見かけることがあります。
エイジングケア※を意識した商品で紹介されることも多いため、「ペプチド=シワ改善成分」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
※年齢に応じたお手入れのこと
しかし、ペプチドにはさまざまな種類があり、「ペプチド」という一つの化粧品成分が存在するわけではありません。
また、ペプチドを配合しているという理由だけで、「シワを改善する」「コラーゲンを増やす」とすべての商品について判断することもできません。
この記事では、ペプチドとは何か、化粧品で見かける種類や特徴、ペプチド配合化粧品の選び方まで初心者向けにわかりやすく解説します。
ペプチドとは?
ペプチドとは、複数のアミノ酸が結合したものです。
アミノ酸がつながってできているという点ではタンパク質とも関係がありますが、一般的には比較的短いアミノ酸の鎖をペプチドと呼びます。
私たちの体にもさまざまなペプチドが存在しています。
一方、化粧品では複数の種類のペプチドが成分として使用されています。
そのため、化粧品について考えるときは、
「ペプチドが入っているか」だけではなく、「どのペプチドが使用されているのか」
を見ることがポイントです。
化粧品に使われるペプチドは一種類ではない
「ペプチド」という言葉だけを見ると、一つの美容成分のように思えるかもしれません。
しかし、実際には多くの種類があります。
化粧品の全成分表示では、
- アセチルヘキサペプチド-8
- パルミトイルトリペプチド-1
- パルミトイルテトラペプチド-7
- 銅トリペプチド-1
など、「ペプチド」という文字を含むさまざまな名称を見かけることがあります。
さらに、商品によって使用されている種類や組み合わせも異なります。
つまり、
「ペプチド配合化粧品は全部同じ」
ではありません。
商品を比較するときは、「ペプチド○種類配合」という数字だけでなく、実際の全成分表示なども確認してみましょう。
ペプチドの化粧品での役割は?
ペプチドは種類によって性質が異なるため、すべてを同じ役割として説明することはできません。
一般化粧品では、肌を整える目的などで使用されるペプチドがあります。
また、ペプチドを特徴とした美容液やクリームなどは、年齢に応じたお手入れを目的とする商品でも見かけます。
ただし、一般化粧品について、
「ペプチドがコラーゲンを増やす」
「シワを改善する」
「たるみを改善する」
などと一律に考えるのは避けましょう。
成分そのものに関する研究情報と、実際に販売されている化粧品で表示できる効能は分けて考えることが重要です。
ペプチドの種類
化粧品で使用されるペプチドにはさまざまな種類があります。
ここでは、成分表示などで見かける代表例を紹介します。
アセチルヘキサペプチド-8
アセチルヘキサペプチド-8は、複数のアミノ酸から構成されるペプチドの一つです。
美容液やクリームなどで使用されています。
インターネットでは「塗るボトックス」と表現されることもありますが、ボツリヌストキシンを使用する医療行為と同じものではありません。
化粧品について医療施術と同じような変化を期待するのは避けましょう。
パルミトイルトリペプチド-1
パルミトイルトリペプチド-1も、スキンケア化粧品で見かけるペプチドの一つです。
ほかのペプチドと組み合わせて配合されることもあります。
一般化粧品については、肌を整えるスキンケアの一部として考えましょう。
パルミトイルテトラペプチド-7
パルミトイルテトラペプチド-7も、ペプチドを特徴とした美容液やクリームなどで見かけることがあります。
複数のペプチドを組み合わせた商品で使用される場合もあります。
銅トリペプチド-1
銅トリペプチド-1は、銅とペプチドが関係する成分として化粧品に使用されています。
「銅ペプチド」「カッパーペプチド」と紹介されることもあります。
ただし、銅トリペプチド-1が入っているというだけで、商品の効果を判断することはできません。
「マルチペプチド」とは?
化粧品では「マルチペプチド」「○種類のペプチド配合」といった表現を見かけることがあります。
これは一般的に、複数種類のペプチドを組み合わせていることを特徴として紹介する表現です。
ただし、
ペプチド10種類 > ペプチド5種類
のように、数が多いほど優れた化粧品になるとは限りません。
化粧品はペプチド以外にも多くの成分から作られています。
配合数だけではなく、製品全体の処方や使用感なども確認しましょう。
ペプチド配合ならシワ改善できる?
「ペプチド=シワ改善」というイメージには注意が必要です。
一般化粧品にペプチドが配合されているだけでは、
「シワを改善する」という効能が認められていることにはなりません。
日本では「シワを改善する」という効能について承認された医薬部外品がありますが、有効成分や製品ごとに確認する必要があります。
シワ改善を目的に商品を選ぶ場合は、
- 一般化粧品か医薬部外品か
- 有効成分は何か
- 「シワを改善する」と表示されているか
を確認しましょう。
「ペプチド美容液だから」という理由だけで判断しないことが大切です。
ペプチドは肌に浸透する?
「ペプチドは肌の奥まで浸透する」という表現にも注意が必要です。
一般的な化粧品で「浸透」と表現する場合、基本的には角層までの範囲で考えます。
ペプチドの種類によって分子の構造なども異なるため、「ペプチドなら肌の奥まで届く」と一律に考えることもできません。
化粧品広告で「浸透」という表現を見た場合は、注釈なども確認しましょう。
ペプチド配合化粧品の選び方
1.ペプチドの数だけで選ばない
「10種類」「20種類」など、多くのペプチドを配合していることを特徴とした商品もあります。
しかし、種類の多さだけで商品の良し悪しを判断することはできません。
まずは自分の使用目的を明確にしましょう。
2.どんなアイテムなのか確認する
ペプチドは、
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- クリーム
などさまざまな商品に使用されています。
特に美容液やクリームで見かけることがありますが、「ペプチドを使うなら美容液でなければならない」という決まりはありません。
普段のスキンケアに取り入れやすいアイテムを選びましょう。
3.保湿成分なども確認する
ペプチドだけでなく、製品全体の処方を見ることが重要です。
例えば、
- グリセリン
- ヒアルロン酸
- セラミド関連成分
など、保湿を目的として使用される成分を確認する方法があります。
▶ 化粧品成分とは?種類・成分表示の見方・選び方を解説
4.使用感を見る
毎日使う化粧品では、
- ベタつき
- しっとり感
- 香り
- メイクとの相性
- ほかのスキンケアとの組み合わせ
なども重要です。
成分が魅力的でも、毎日使いにくければ続けにくくなります。
5.価格だけで判断しない
ペプチド配合化粧品には、さまざまな価格帯の商品があります。
「高価格=ペプチドの効果が高い」とは判断できません。
配合成分・容器・使用感・容量・ブランドなども含めて商品を比較しましょう。
ペプチドとレチノールの違いは?
ペプチドとレチノールは、年齢に応じたお手入れを意識した商品で見かけることがありますが、まったく異なる成分です。
特にレチノールについては、一般化粧品に配合される場合と、「シワを改善する」という効能について承認された医薬部外品の有効成分として使用される場合があります。
一方、一般化粧品のペプチドについて、「ペプチドだからシワ改善」と考えることはできません。
どちらが強いかではなく、商品の区分と使用目的を見ることが重要です。
▶ レチノールとは?特徴・化粧品での役割・選び方を解説
ペプチドとナイアシンアミドの違いは?
ナイアシンアミドも、ペプチドと一緒に美容液などで見かける成分です。
ナイアシンアミドは一般化粧品にも使用されますが、医薬部外品では製品によってシワ改善や美白※の有効成分として使用される場合があります。
※メラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすを防ぐ
一方、ペプチドには多くの種類があります。
「どちらが優れているか」ではなく、製品の目的や区分から考えましょう。
▶ ナイアシンアミドとは?特徴・医薬部外品との違い・選び方を解説
ペプチドは敏感肌でも使える?
ペプチドが配合されているという理由だけで、
「敏感肌でも刺激が少ない」
とは判断できません。
化粧品はペプチド以外にも多くの成分から作られています。
敏感肌が気になる場合は、製品全体の処方や使用感、敏感肌向けとして設計されているかなどを確認しましょう。
使用中に赤み・ヒリつき・かゆみなどが気になる場合は、無理に使い続けないことが大切です。
ペプチド配合化粧品の使い方
ペプチド配合化粧品についても、成分名だけで使用方法を決める必要はありません。
「朝だけ」「夜だけ」「毎日」「週○回」などと一律に考えず、使用する商品の説明を確認することが基本です。
例えば美容液なら、
化粧水
↓
美容液
↓
乳液・クリーム
という順番の商品もありますが、製品によって推奨される使用順序は異なる場合があります。
各商品の使用方法を優先してください。
全成分表示でペプチドを探すときのポイント
ペプチド配合化粧品を比較するときは、全成分表示も参考になります。
「○○ペプチド」という名称だけではなく、
- トリペプチド
- テトラペプチド
- ヘキサペプチド
などが成分名の一部に含まれる場合があります。
ただし、一般的な化粧品では全成分が原則として配合量の多い順に表示されるものの、1%以下の成分は順不同で表示できます。
そのため、
「後ろに書かれている=意味がない」
と判断することはできません。
ペプチド配合化粧品のチェックポイント
| チェック項目 | 確認したいポイント |
|---|---|
| ペプチド | どの種類が配合されているか |
| 配合数 | 多いほど良いと考えない |
| 商品区分 | 一般化粧品・医薬部外品 |
| 使用目的 | 商品が何を目的としているか |
| その他の成分 | 保湿成分なども確認 |
| 使用感 | ベタつき・しっとり感 |
| 使用方法 | 商品の説明を確認 |
| 価格 | 無理なく続けられるか |
よくある質問
ペプチドは何のために化粧品に入っている?
ペプチドにはさまざまな種類があり、一般化粧品では肌を整える目的などで使用されるものがあります。
「ペプチド」という名前だけで役割を一つに決めることはできません。
ペプチド配合ならシワ改善できる?
ペプチドが配合されているという理由だけでは、「シワを改善する」という効能が認められていることにはなりません。
シワ改善を目的とする場合は、医薬部外品か、有効成分や認められた効能は何かを確認しましょう。
ペプチドは毎日使える?
商品によって異なります。
各製品に記載された使用方法を確認しましょう。
ペプチドは朝も使える?
使用タイミングは商品によって異なります。
「ペプチドだから朝はNG」と一律に考える必要はありません。
ペプチドは種類が多いほどいい?
種類が多いほど優れた商品になるとは限りません。
ペプチドの数だけではなく、製品全体の処方や使用感、使用目的から選びましょう。
まとめ|ペプチドは「種類の多さ」だけで選ばない
ペプチドとは、複数のアミノ酸が結合したものです。
化粧品には、
- アセチルヘキサペプチド-8
- パルミトイルトリペプチド-1
- パルミトイルテトラペプチド-7
- 銅トリペプチド-1
など、さまざまなペプチドが使用されています。
そのため、まず覚えておきたいのは、
「ペプチド」という一つの成分があるわけではない
ということです。
また、
「ペプチド配合=シワ改善」
「ペプチド=コラーゲンが増える」
「種類が多いほど高性能」
「高価格なペプチド化粧品ほど優れている」
と単純に判断するのも避けましょう。
ペプチド配合化粧品を選ぶときは、
使用目的 → ペプチドの種類 → 商品区分 → 製品全体の処方 → 使用感 → 使用方法 → 続けやすさ
という順番で確認するのがおすすめです。
成分数や広告のイメージだけに注目するのではなく、その商品がどのような目的で作られているのかを確認し、自分のスキンケアに取り入れやすいものを選びましょう。


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